関西軍記物語研究会について

本研究会は、軍記物語の世界に閉じこもることなく、
ジャンルを超え、時代をまたいで、
文学の諸問題に幅広く取り組むという姿勢で活動をしています。
京阪神にて年間3回の例会を開催しています。
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これまでの発表者・発表題目については、こちらをご覧ください
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研究会発足の経緯

きっかけ
一九八六年八月帝塚山学院大学で開かれた、軍記物談話会大阪例会の懇親会の席で
「関西でも研究発表の場を」という話が出た。
その年の秋の中世文学会、および翌年春の中世文学会で顔を合わせた際、
研究会発足に向けて、動き始めようと話し合った。
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第一回準備会
一九八七年六月二十日(土)於:京都府立大学女子短期大学部笹川研究室
参加者:笹川祥生・池川敬子・岡田三津子・武久竪・谷口廣之・柳田洋一郎
名称・運営方針等を決定
その際の申し合わせ事項を笹川が成文化(草案作成)
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趣意書の配布
一九八七年八月草案を補正し、京都府立大学での軍記物談話会京都例会で、
趣意書を関係者に配布した。
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関西軍記物語研究会の発足について
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 表記の件につき、六月二十日に有志が集まり、相談いたしました。その結果、今後の方針をあらかた次のように申し合わせました。発足を計画いたしました顛末をあわせてお知らせいたしますので、趣旨をご了解の上、是非ともご参加いただきますよう、お願い申しあげます。
発起人(五十音順)池田敬子・岡田三津子・笹川祥生
武久堅・谷口廣之・柳田洋一郎
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①顛末
 関西地区も最近は軍記研究者が増えました。しかし、お互いの勉強の機会には、あまり恵まれません。軍記物談話会の月例会での発表も有益ですが、東京は少し遠いし、いつも参加するというわけにもまいりません。それやこれやで関西にも、若手が気軽に発表し、また、議論もできるような場を持ちたい、という声がでるようになりました。五月二十一日、東京で中世文学会の後、顔を合わせた関西在住の軍記物談話会会員の間で、実行に移そうという話がまとまり、こうしてご案内を差し上げるに至った、という次第です。
 新しい学会を設立しよう、とか、あるいは、現在存在する研究会を統合しよう、とかいうことを意図しているわけではありません。以下、私達の相談いたしましたことどもを、個条書きとしてお知らせいたしますので、おおむねご賛同いただけますなら、是非この試みにご参加ください。また、以下の事柄は決して不動の内容ではありませんので、どしどしご意見をおよせいただきますよう、あわせてお願い申し上げます。
 なお、このご案内は大学院生の方々にまでもれなく差し上げるべきところですが、各大学の実情を、的確に把握いたしかねましたので、大部分失礼いたしました。院生の皆様には、諸先生方からお知らせいただきますよう、勝手ながらお願い申し上げます。
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②会の名称
 関西軍記物語研究会とする。(会場を借りるときに、研究会を称したほうが通りもよいだろうということです。)
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③運営方針
 軍記物談話会からは独立した集まりとし、広く参加者をつのる。但し、談話会とは協力して事業を行う。固定した会員制をとらないこととする。例会参加者名簿を作成し、会員名簿に替える。
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④事業
 研究発表会をおおむね次の時期に開催する。春(三月)、夏(六~七月)、冬(十一~十二月)。冬の例会には親睦会をあわせて行う。研究発表会は原則として日曜日の午後に開催する。発表者は一回に一、二人とし、発表時間は一人につき四十~五十分程度とする。全体として午後一時三十分に始め、五時三十分に終わる。会場は持ち回りとする。会場校にはお茶の用意だけお願いする。
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⑤経費
 例会毎に二百円を集め、通信費その他の経費に充てる。第一回例会に限り、五百円を集め、基本的経費に充てる。また、第一回例会に不参加でも、趣旨に賛同される方には、五百円を寄付していただく。運営のため、連絡世話係・会場係·会計係を置く。当分の間、連絡世話係は谷口(阪南大)・柳田(同志社・院)・笹川(京都府短大)・会計係は岡田(大阪市大·院)が引き受ける。会場係は、会場校の関係者が、例会ごとに担当する。

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第二回準備会
一九八七年九月十九日(土)於:京都府立大学女子短期大学部笹川研究室
参加者笹川・谷口・柳田・岡田・池田・武久
案内発送名簿(個人・大学)の確定および第一回例会について
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第三回準備会
一九八七年十一月七日(土)於:出阪南大学谷口研究室
参加者笹川・谷口・柳田・岡田・池田・武久・佐伯・白石
第一回例会案内発送

(以上、『軍記物語の窓』第一集に依る)

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